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2014年3月25日火曜日

縁石のお話 Kerbs. (再掲)

縁石の世界。

サーキットのコーナーには大抵縁石があります。 ゼブラ柄のあれです。
その縁石の形にも様々なタイプがあるので、自分のメモ代わりにチェックしていきたいと思います。

縁石
これらはFIA(国際自動車連盟)の例を元にしているので、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の二輪などではまた別の方式があるかもしれません。

縁石は基本的にコーナーの入り口、出口のアウト側とコーナーイン側に設置されます。
FIA縁石の幅は800mmが基本だそうです。
材質は常設サーキットの場合だとコンクリート、市街地サーキットなどの仮設サーキットはGRC(ガラス繊維補強コンクリート)と呼ばれるものや、ゴム製のものも使われるようです。
基本的にコーナーのアウト側は低い縁石、イン側の方は高くなっている場合が多い。

コーナーと縁石
FIAのレースが開催出来るよう、サーキットは公認を受ける必要がありますが、そのサーキットの図面を描く際の凡例として書かれている縁石が数種類ありました。
http://argent.fia.com/web/fia-public.nsf/3B639D0C2A4E4597C1257627004C643C/$FILE/Circuit_Drawing_28.08.2009.pdf


その凡例として紹介されている代表的な縁石を紹介

Vallelunga type
ヴァレルンガタイプと呼ばれる縁石は、一番最初に思い浮かべるような一番ポピュラーな縁石かもしれません。
1コ1コの縁石外側がコースより50mm又は100mm高くなっている縁石です。
Vallelunga Type
実際の例


Melbourne type
メルボルンタイプと呼ばれる縁石は、先程がポジティブだとすると、ネガティブ、つまり外側が低くなっているタイプです。
この場合は個々の縁石外側がコースより25mm又は50mm低くなっているタイプです。

Melbourne Type
実際の例
Bevelled type
ベベルタイプと呼ばれる縁石は、今まで挙げた2つのギザギザ縁石と違い、すべてが同じ形です。
コース側から幅400mmが50mm高くなっていて、そこから800mmまでは平らに鳴っているタイプです。
Bevelled Type
これらは代表的なタイプの縁石の例なので、注意深くサーキットを観察してみると他にも様々な形状の縁石があります。

平らなアブダビの縁石

他に、縁石の内側や外側にアスファルト、人工芝や「グラスクリート」を設置する場合もあります。
もちろん道路よりはグリップが落ちますが、多少ミスしても助かる設計にはなっていますね。
人工芝

さらに最近では様々な形の"インカット防止"縁石がコーナーのエイペックス部分に設けられる場合があります。

有名な例を挙げると、インドのブッダ国際サーキットの「マッサ縁石」
2011年のインドGPでマッサがこの縁石にヒットした事が原因かどうかはわかりませんが、複数回サスペンションを壊した事からオレンジ色の縁石に不名誉な名前が付けられてしまいました。
マッサ縁石
他にもシンガポールのマリーナ・ベイ市街地コースの「シンガポール・スリング」コーナーに設けられたかまぼこ型の縁石
初年度ではクラッシュが多発し、危険すぎるということで、年を重ねる毎に様々な形状が試されています

初年度のシンガポール・スリング縁石

2011年か2012年のシンガポール・スリング縁石
色については基本的には定められていないようです。
多くの場合が赤白のゼブラカラーになっていますが、国やサーキット、時には広告によって様々な色の縁石にしている場合があります。
モンツァのイタリア国旗トリコロールカラー

80~90年代のマールボロ縁石(モンツァ)
もてぎの青白ゼブラ

とまあ、いろいろな縁石がありますので、たまには縁石に注目してレースを見てみても面白いかもしれません!


つーかこういうサーキット全般について特集したモタスポ雑誌とか無いかね。